特殊な世界観。
そして少し激しい感じのセックスシーン。
ストーリー性もあって見ごたえのある作品です。
Contents
『ドラッグレスセックス-辰見と戌井(1巻)』あらすじ
「フェロモン症」という花粉症のようなアレルギーにかかっている、イケメンだが素行の悪い高校生の辰見は、同じクラスの戌井に強姦されてしまった。
「フェロモン症」は名前の通り、かかっている人がフェロモンを撒き散らすもので、フェロモン症にかかっている人のことを好きだと思っている人は、その匂いに惹かれてしまうという厄介なものだ。
その惹かれてしまった人の中に、男である戌井が混ざっていたのだ。
戌井は辰見とは正反対の二次元オタクではあるが、顔は悪くない。
そんな戌井に強姦されてしまったが戌井の色々な面に触れて、辰見と戌井は以前とは違い近い存在になった。
以前までは、フェロモンを使いセックスをする相手に不足していなかった辰見だが、戌井に強姦されてからは、そのフェロモンを抑える薬を飲み始めたせいで相手が見つからなくなってしまった。
そんな時、戌井が辰見を自分の部屋に来てほしいと招待した。
辰見はその誘いに乗り戌井の部屋へ行くが、戌井はフェロモンを抑える薬を飲んでいても辰見に惹かれてしまうほど好きだということがわかり、辰見は再び戌井に身体を触らせることを許す。
そして二人は付き合うことになった。
だがその矢先、戌井の誕生日に辰見がとった行動に戌井は腹を立ててしまい……
『ドラッグレスセックス-辰見と戌井(1巻)』の感想
主人公の辰見は一見クズだが嫌いになれないキャラ
この本を買う時にあらすじを読むと、「フェロモン症」、「犯されてしまう」という単語が並んでいたので、オメガバースものによくある暗い感じのストーリーかな、と思っていたのですが、全く暗い場面がなくむしろ最後まで気楽に楽しく読めるような話でした!
この作品は、同じ作者さんの別の作品に収録されているものの1つをピックアップしてその続きを書いたものなので、先にそちらを読んだ方がよりストーリーは分かりやすくなるとは思うのですが、この一冊だけでも楽しむことはできるとも思います。
まず、この作品の魅力の1つはキャラクターだと思います。
主人公の辰見はルックスとフェロモン症を利用して多くの女子生徒や女性教師を誑かしては捨てるクズのような不良で、普通だったら嫌いになってしまいそうなキャラクターですが、戌井といるシーンでは戌井に翻弄されてしまう姿が可愛かったり、必死だったりするので、読んでいる間はずっとドキドキが止まりません。
また、戌井に嫌われたくないけれどそれを言葉にも態度にも正直にできないツンデレなところや、頼まれると最終的には折れてしまう性格が、見た目と普段の素行とのギャップがあり嫌いには中々なれないキャラクターです。
さらに、見た目の通りたまに見せる男らしい一面もあるので、そこが個人的には一番魅力的な部分だなと思います。
作品の魅力はセックスシーン
その辰見と付き合う戌井も見た目とギャップがあるキャラクターでした。
前髪が目を隠すくらい長いせいで見えないというルックスで、どう見てもオタクなキャラクターで気弱そうなのですが、辰見に関係する時だけは全く別人になり、どう見てもそのシーンは攻側のキャラクターになります。
戌井が辰見に強引な態度で迫ったり、辰見に一途すぎて嫉妬深くなってしまうところも、ストーリーをより盛り上げてくれる要素の一つではないかと思います。
なので、このシーンの二人のやり取りも、楽しいと感じる場面の一つです。
ギャップがあるキャラクターが個人的には大好物なので、この作品のキャラクターは、どちらも良かったです!
もう1つの魅力は、セックスシーンだと思います。
辰見は普段の雰囲気からは考えられないほど、戌井によって蕩けさせられてしまうのですが、その姿が読んでいる側も赤面してしまいそうになるほど可愛いですし、どきどきしてしまいます。
そのため、このようなシーンは少し激しめな感じがするので、この手のものは苦手な方もおられるかもしれません。
ですが、展開が色々あるのでストーリーにはハマってしまいます。
私は特に最後のおまけの読み切りがほっこりするので好きです。
最後のページまで、ぜひ読んで頂きたいです!
特殊な世界観の設定があるけれど楽しく読めるものを求めている方には、おすすめの作品です!
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*本文中の画像は「ドラッグレスセックス-辰見と戌井」とは無関係です。
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