「こんなはずでは」あらすじ
絵が安定してて表情の変化もわかりやすく、読みやすいのですが、込み入ったストーリー性がない分ふんわりゆるゆるしている印象です。
盛り上がりがイマイチわからないまま終わってしまったという意見がある一方、さわやかでほのぼのとした作品であるという意見があります。
私はとても気に入っていますが、ドロドロした愛憎劇が好きな人には物足りないかもしれませんね。
ほのぼのBLの新定番。 新入社員の安達は、黙っていれば背の高いイケメン君。されど中身はドジでテンポのズレた犬っころ。そんな安達が恋をしたのが先輩の森さんで、怒ると怖いけど、面倒見のいい31歳。バカな後輩がなんだかんだでかわいい森さんは自分に恋する安達に向き合い始め───? じれじれ、ほっこり、ニヤニヤ……すべてがここに。
「こんなはずでは」見どころと感想
新入社員の安達は心配りが出来て優しい世話役の先輩大森が大好きでどうしようもない。
森においても安達の告白をきっかけにお付き合いを始めるのですが、一途で不器用な彼をほほえましく思うのでした。
実際に男同士が当たり前のように自然に寄り添う姿は、ゲイとはまた違った立ち位置なのでしょう。
安達が持っている独特な雰囲気は森にとっても心地よいもので、自然と受け入れてしまう流れになっていきます。
先輩の包容力×高身長でイケメンなのにドジで不器用。
誕生日を起点として始まるオフィスラブですが、とても平凡で何気ない日常からドラマが生まれるみたいな感じ。
妄想ばかりが頭を巡り一直線に突進するのみの安達君が可愛いです。
そんな安達君に振り回されっぱなしの森さんが優しく受け止めるところは器の大きさを感じてしまいます。
この作品程ほのぼのとしたBLはないでしょうね。普通のサラリーマンの先輩と後輩のお話で、しかもごくありふれた内容で目新しいものはありません。
でもなぜか読み終わった後に良い話だなあと感じてしまうのです。
爽やかな風が体の中を吹き抜けていく心地よさを感じる作品です。
複雑にいろいろなことが絡み合った特殊な設定のBLは多いけど、この作品のような自然な流れのものも癒されますね。
はた目には長身のイケメンですが、本当のところはドジで間抜けな新入社員の安達君。
一方、先輩の森さんは包容力があって優しい性格。
安達君みたいな部下がそばにいたらイラッとしちゃうだろうけど、何処までも面倒見のいい森さんにキュンキュンです。
やがて二人は仲良くなりますが、不器用な安達君のプッシュに森さんが落ちるというストーリーです。
寛容で優しく受け入れてしまう森さんのような男性、私の理想です。
見イケメン風ですが、失敗ばかりを繰り返すドジで間抜けな後輩を見捨てず優しく包み込んでしまう先輩。
二人の心がじわりじわりと通い始めるのですが、ゆっくりとしたテンポで物語は進行します。
相変わらず突拍子もない言動を繰り返す後輩にいつも振り回されている先輩でしたが、いつしか後輩の押しを受け入れます。
ドロドロ感のないあっさり系のBLで、読者によっては物足りなさを感じるかもしれません。
濃い味がお好きな方にはお勧めできませんが、春の日差しを浴びたような穏やかな心地になる作品です。
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