BLという区分にあてはめるのはもったいない!
まるで小説そのものです。
絵も美しく電子書籍でここまでのクオリティーの物は見た事ありません。
エロ描写も生々しく美しいです。
Contents
「In These Words」1巻あらすじ
美しい精神科医の浅野克哉は、警察の捜査協力で、ある事件の犯人の犯罪の証拠を見つけるために、その犯人と対話することになった。
その浅野は最近、ひどい悪夢に悩まされている。
それは、顔のまったく見えない男に犯されたり、刃物で切られたり、縛られたり、そして泣きながら抱きしめられ、愛を囁かれたりするという恐ろしく気味の悪いものだ。
浅野は捜査協力をするために、警察の用意した建物へ連れて行かれ、数日間、仕事をする時間だけ犯人と、警部の岩本とひとつ屋根の下で過ごすことになった。
この建物の中は、浅野がよく見る悪夢に出てくる場所によく似ていたが、浅野は気にしないようにした。
そしてついに、事件の犯人だという篠原と対面する。
篠原は、3年間で12人の人間を切り刻むという残虐な行為を行った凶悪犯だが、浅野はなぜなのか、この篠原に以前会ったことがあると確信する。
だが、どこで会ったのか思い出せない。
さらに篠原は、自分が浅野を指名した理由は、浅野に会いたかったからだと伝えてきた。
それでも浅野は気にせず仕事を進めるも、犯人は意気揚々と楽しげに犯罪を犯したときの状況を話し始めた。
そしてその夜も、浅野はあのひどい悪夢を見る……。
浅野と凶悪な犯罪者篠原の関係は、一体何なのか。
「In These Words」1巻の感想
「In These Words」1巻BLというよりサスペンス
この作品を買ったきっかけは、表紙の絵画のようなイラストの美麗さと、人が骸骨を持っているという怖さに興味をひかれたからです。
この表紙のイラストを観てわかる通りに、話しの内容もエグいシーンや残虐すぎるシーンが何ヶ所かあるので、流血ものや酷い暴力ものが苦手な方にはあまりオススメはできないかもしれないです。
また、BLなのはBLなのですが、どちらかと言えば、サスペンスやサイコスリラーものの要素の方が多いかな、と私は思いました。
ですが、ストーリーがとてもおもしろかったです!
私は最新巻まで買ったのですが、大どんでん返しがおもしろいです。
予測が全くできない!この作品は日本ではなく海外で書かれたものらしいので、日本では中々見ないような、本格的な欧米のドラマを見ているような、新鮮な感じがしました。
主人公の浅野は美しく官能的な容姿で描かれています。
その容姿とは裏腹に、性格はかなり強気で、精神科医であるために犯人の篠原のペースに飲まれないよう淡々と仕事を進めていく姿からは、悪夢にうなされていることに想像がつきません。
悪夢のシーンに入ると、エグい系統のマンガや小説を読むことが普段は平気な私でも、少し目を逸らしたくなる場面もあるほど、かなり酷い扱いを顔の見えない男から浅野は受けています。
この状態で仕事を進めていることが、精神科医という職業ならではなのかな、とも思いました。
「In These Words」1巻イラストの美しさは秀逸
また、凶悪犯の篠原は、ずっと陽気でラフなイメージで描かれているのですが、逆にそれが犯罪を語る場面では、より気味の悪さを増幅させられます。
そしてたまに見せる凶暴性には、背筋がゾッとしてしまいました。
この作品全体に通してなのですが、非日常的ではあるはずなのですが、話の中に感情を込めて読めてしまいます。
読んでいる間は、自分でも知らないうちに息を詰めて読んでしまっていました。
それほど内容にのめり込んでしまえます。
そのため、目を背けたくなるような残虐なシーンがあっても、内容がおもしろいので何度も読み返してしまいました。
目を背けたくなるシーンも、繰り返し読み返せば、(良いのか悪いのかわからないですが)じょじょに慣れてきました。
本当におもしろかったです!
それが、余計にストーリーを際立たせているのかもしれないです。
普通のBLは飽きてきたという方には、ぜひ読んでみていただきたい作品です!!
「In These Words」は、まんが王国で、無料試し読みが出来るので、まずは無料で読んでみてくださいね。
サイト内で「In These Words」を検索するとすぐに読めますよ。
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