歌手で俳優の福山雅治さんが、ボーイズラブ(BL)にハマっていると聞いて嬉しくなりました。
「囀る鳥は羽ばたかない」は、BL本の中でも人気作の1つとして知られていますが、福山雅治さんも大絶賛。
もうこれは読むしかないです!
Contents
「囀る鳥は羽ばたかない」1巻ネタバレ
真誠会の若頭である矢代は、あたまは切れ仕事のできる男だが、とんでもないM体質で淫乱。親友が男とセックスしているところを盗撮したり、同業者や刑事とセックスしたりという日々を送っていた。
その矢代のもとへある日、刑務所から出所したばかりの百目鬼力という若い男がやって来た。
百目鬼は体格は良いが、聞かれたことを良い事も悪い事も全て答えてしまう、あたまがあまり良くなかった。
そのために、矢代の付き人と用心棒をするということで、矢代のもとへ連れて来られたという。
百目鬼は事務所に来てそうそうに、部下とはセックスしないという矢代から、しゃくられるが、百目鬼は勃たない男だった。
そんな百目鬼を気に入った矢代は、彼を側に置くことに。
百目鬼が矢代の側にいるようになって、しばらく経ったある日、事務所の外によく座り込んでいる、大学生くらいの子どもが現れる。
雨の日でもやって来るその子どもは、どうやら百目鬼とは深い知り合いのようだが、百目鬼自身は頑として、もう来ないよう追い払おうとする。
それでも事務所の前に通い続ける子供に興味を示した矢代は、子どもと話しをしに行く。
その後、矢代は百目鬼をわざと怒らせ、しばらく遠ざけることにしたが……
「囀る鳥は羽ばたかない」1巻感想
「囀る鳥は羽ばたかない」名作ゆえの映画化
この作品を買ったきっかけは、今年の2月に映画化された時に、観に行ったことからです。
映画には私の好きな声優さんが出演されていたので観に行って、そして作品自体にハマってしまい、原作が気になって映画館からの帰りにそのまま購入しました。
この漫画は、とんでもなく面白かったです!
自分の望んでいる気持ちと、その望んでいることの行動がとれないという、矛盾を抱える矢代。
それを掻き乱す、感情に真っ直ぐな百目鬼。
2人の対比が、ヤクザたちの話という裏社会のダークな世界観とは裏腹に、ものすごく綺麗な描写で描かれています。
矢代がドMなので、どうしてもセックスシーンは激し目なものになってしまっています。
矢代もセックスが大好きなので、そのシーンも多いです。
BLが苦手な方は嫌いかもしれません。
それに私自身、激しいものはあまり好きではないのです。
ですが、それでもこの作品は絵だけでなく、ストーリー自体もとても綺麗だとなぜだか感じてしまいます!そのため、嫌な気もせず最後まで読めてしまいます。
どう描けばこんな風に描けるのか……凄すぎる。
映画化までされるわけがわかります。
「囀る鳥は羽ばたかない」まずは試し読みから
対極の性格をした矢代と百目鬼には、読んでいて、もどかしさを感じてしまう時もあります。
それもかなり引っ張られるので、先が気になってしまい、ページをめくる手が止まらず、一気に読み終えてしまいます。
またこの巻の最後に番外編として、矢代と、矢代の親友である影山との学生時代の話も入っています。
これを読むと、矢代がなぜ今の状況になったのか、この性格になったのかがわかります。
私はこの学生時代の話を読んで、少し虚しさと悲しさを感じてしまいました。
ですがこの話は、本編の方をより理解するためには、必要な話だと思います。
全部読み終わった後、私はもう一度読み返しました。
もう一度初めから読むと、よりキャラクターの気持ちが正確に理解できるような気がしました。
作品もその分、おもしろさが上がります!(何度読み返しても、おもしろいですよ)
繊細な感情が描かれている矢代は、おそらく多くの読者とはかけ離れた過去を持っていますが、矢代の持つ感情については、多くの人が1度は経験したか、考えたことはあると思うので、読者側も矢代の感情に共感できてしまう所があるのではないでしょうか。
この作品がきっかけで、この作者さんの他の作品もいくつか購入してしまいました。面白かったです。
この先の展開で矢代と百目鬼がどうなっていくのか、ぜひ読んでほしいです!
「囀る鳥は羽ばたかない」は、まんが王国で、無料試し読みが出来るので、まずは無料で読んでみてくださいね。
サイト内で「囀る鳥は羽ばたかない」を検索するとすぐに読めますよ。
1巻はあっという間に読んでしまいました。
次は第2巻についての説明です。
百目鬼のピュアさがより引き立つ2巻です。
そんな中怒涛の展開が待っています。
矢代が撃たれて意識不明の重体に………….
『 囀る鳥は羽ばたかない』2巻ネタバレ
真誠会若頭の矢代は、とんでもなくドMで変態だ。
その矢代の下で付き人兼用心棒として働く元警察官の百目鬼は、周囲が驚くほど、この矢代を尊敬し心酔している。
百目鬼はある日、別の組と揉めて怪我をした七原がいる病院へ矢代と共に向かい、そこで矢代の高校時代の同級生である医者の影山に出会った。
影山喋っている時は他の人と喋る時とは違う表情を見せていた矢代に、百目鬼は以前矢代から聞いていた、一度好きになったことがある人が、この影山なのではないかとほぼ確信に近く思った。
そしてこの影山には現在、女性ではなく久我という男性の恋人がいることも知り、百目鬼は影山のことが気になり始めた。
そんな折、ひょんなことから、百目鬼は影山と久我の三人でご飯を食べに行くことになり、そこで影山から矢代への思いを聞くことに。
一方の矢代は、百目鬼を家に泊めたりし自分のことを少しずつ話して行き、じょじょに百目鬼との距離が近づいていっていた。
だが、自分で自分の話をするのに百目鬼には深くまでは触れてほしくないという矛盾も感じていた。
そんな中、矢代が銃で撃たれ一時意識不明の重体に。
矢代は病院のベッドで眠っている間、走馬灯のように今までのろくでもなかった人生を思い出していた。
『 囀る鳥は羽ばたかない』2巻感想
『 囀る鳥は羽ばたかない2巻』百目鬼の健気さが素敵
この2巻は怒涛の展開が多くあり、好きなシーンも沢山できた巻でした!また他の巻と同様に、矢代のエロいシーンはたくさん出てくるのですが、それだけではない繊細な恋愛の部分もきっちり描かれていました。
2巻に入っても百目鬼の矢代への想いは相変わらずで、健気さも感じました。
この巻の初めに百目鬼は矢代にあるプレイを強要されるのですが、普通だったら怒りそうなそれに、百目鬼は何も言わずに従ったり、矢代の後を追いかけているシーンなどは特に健気さを感じてしまい、ぐっと心を掴まれました。
また、この物語の中で百目鬼のピュアで真っ直ぐな性格が見られるシーンが、少し母性本能をくすぐられるようで私は個人的に好きです。
この巻でも矢代に色々と振り回されるのですが、髪を触るのが好きという所や、直接本人に好きな人のことを聞いてしまったりするところが、大人だけれども繊細な部分が垣間見えました。
百目鬼は裏社会の人間ではありますが、このままピュアで、汚れ知らずでいてほしいという気持ちも湧いてきてしまいました。
『 囀る鳥は羽ばたかない2巻』矢代の過去が切なすぎる
百目鬼が惚れている矢代について、この巻で深く知ることができました。
矢代がなぜヤクザという職業に行き着いたのか、なぜドMで淫乱な性格になってしまったのかが、はっきり分かります。
1巻に載せられている高校生時代の過去もそうなのですが、私は矢代の過去の部分を読むと、とても切ない気持ちになってしまいます。
この巻で一番それを感じたのが、矢代が意識不明になっているシーンです。
ここは、読んでいて心が痛んでもきました。
矢代のような経験をしたことがないからかもしれませんが、なるべくしてなって諦めたように生きている感じが、とても切なくなってしまうポイントのような気がします。
その切なさが、矢代の繊細な性格で描かれているのではないかな、と思いました。
その繊細さの部分がこの巻にも沢山詰まっていました。
私は過去の話しをしている部分で、影山を突き放しておいて、その裏で実はこんなことがあった……というシーンや、百目鬼を家に泊めた朝に矢代が百目鬼の側でとった行動が、私は矢代の本心が特にわかるシーンであるような気がして、この二つも好きなシーンになりました。
このマンガ全体に言えることかもしれませんが、繊細なシーンで描かれているコマの使い方が、漫画の書き方などには詳しくない私でもとても綺麗に感じ、よりストーリーに惹きつけられてしまいます。本当にすごいです。様々な過去を持つ矢代には、最終的に幸せになってほしいと毎回読み終わった後に思うキャラクターです。
この巻は矢代が撃たれたり、百目鬼に変化があったり、沢山の展開が待っていました。
そこら中に二人の心境や想いが散りばめられているので、どのページも最後まで目が離せません!
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