ギターに集中できない上ノ山。
真冬は真冬で歌詞が書けない。
他のメンバーも問題を抱えバンドは険悪なムードが漂う。
ライブも近いのに不安要素がいっぱい!
Contents
『ギヴン』2巻のあらすじ
高校2年生の上ノ山立夏は、大学生の梶秋彦と院生の中山春樹、そして同じ高校2年生の佐藤真冬とバンドを組んでいる。
そんな上ノ山は現在、2つの問題に直面している。
1つは、組んでいるバンドで出演予定のライブに向けて練習しているが、ボーカルを担当する真冬が、ライブが近いというのに全く歌詞を完成させる様子がないということだ。
真冬が歌詞を書けない理由は過去の元彼が自殺したという理由に関係しているようで、真冬の中ではそれが未だに解決していない。
それを解決させればいいのだが、なかなか真冬はそこへ進むことができずにいた。
もう1つの問題は、上ノ山が真冬のことを好きなのだと自覚したことだ。
そのせいで真冬のことが良くも悪くも気になってしまい、担当しているギターに集中することができず、演奏を合わせても完璧には遠く不十分な出来になってしまっている。
それに上ノ山はイライラを募らせバンド内には険悪なムードが流れ始めていた。
そんな年下の上ノ山と真冬に手を焼きながらも、年上のドラムの秋彦とベースの春樹はライブのために2人の手助けをすることに。
しかし、この2人にもそれぞれの問題が隠されていた。
4人はそれぞれの問題を解決し、無事にライブを成功させることができるのか?
『ギヴン』2巻の感想
『ギヴン2巻』恋愛の心の傷と苦しさの中にも笑いあり
1巻を購入して読んで、とても好きになってしまい続けて購入しました。
その後も買い続け現在出ているところまで全巻持っているのですが、私はこの2巻が1番お気に入りの巻で何度も読み返しています!
全体的に『ギヴン』は恋愛をしてできてしまった心のキズや苦しさ、難しさが細かい描写で描かれていると思います。
この巻は1番それが伝わって来るような気が私はしました。
私が登場人物の中で特に真冬が好きなことも関係しているからなのかもしれないのですが。
この巻で真冬と上ノ山の恋愛やバンド活動に一旦のピークがやって来ます。
そのピークの場所は、読んでいてとても苦しいと思ってしまったりするのですが、最後にはスッキリしてた気持ちで終わるので、読後感も良かったです。
また、最後までずっと苦しさなどが続いているわけではなく、1巻と変わらずコメディ要素もかなり多いので、笑ってしまうところもあり、バランスが程よくあって読みやすくもありました。
この巻には真冬の幼馴染たちも1巻よりもさらに登場し、そこに元彼である由紀の話が出てきます。
真冬は1巻ではただふわふわしていて可愛いだけれど色々と謎がある存在に思っていたのですが、この巻で一気に真冬の心の傷や気持ちがさらけ出されたり、今まで無知だった音楽をやり始め音楽をめきめき上達させたりと、いろいろな一面が出てきて、真冬に釘付けになってしまいました。
特に真冬と由紀の関係の場所は読んでいて、「もし、こうだったら……」と色々考えてしまったりして、胸が痛みました。
『ギヴン2巻』気になる真冬のキャラクター
さらに本編に加えて、この巻の最後には真冬と由紀の思い出の話が収録されているのですが、本編を読んだ後にこれを読んでとても切ない気持ちになってしまい、泣きそうになりました。
本当に真冬の過去の話はいろいろと大変ですが、知れば知るほど、この先が気になってしまいまうキャラクターです。
一方、真冬のことを好きだと自覚した上ノ山は、自覚してしまった恋に困惑している姿が1巻の堂々としていた姿とのギャップがあって、上ノ山のことも好きなキャラクターになりそうです。
特に真冬が好きだということを指摘された時の赤面した表情が、私は結構好きでした。
新たな上ノ山を沢山見られるのも、この巻のおもしろいところではないかな、とも思います。
また、4コマ漫画もおまけに収録されており、そこでもキャラクターのことを知ることができます。
この4コマ漫画は『ギヴン』を一気読みしている時はちょうど良い息抜きになるので、この部分も私は好きな場所の1つでもあります。
さらに、秋彦と春樹の抱えているものについても少し出てきたので、こちらもこの先どうなって行くのか、どきどきします。
この巻は『ギヴン』を読んでいく中では、上ノ山たちに沢山の展開が訪れるので1番外せない巻だと思いました!
「ギヴン」は、まんが王国で、無料試し読みが出来るので、まずは無料で読んでみてくださいね。
サイト内で「ギヴン」を検索するとすぐに読めますよ。
*本文中の画像は「ギヴン」とは無関係です。
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