上ノ山たちのバンドにレコード会社からデビューの話がくる。
真冬にも話を持ち掛けるが保留にされてしまう。
そこで真冬からOKの返事をもらうためにある作戦を考えた。
その作戦で果たして上手くいくのでしょうか?
Contents
『ギヴン』6巻のあらすじ
上ノ山、真冬、秋彦、春樹は「ギヴン」というバンドを組んでいる。
四人は音楽フェス出場をかけた最終審査を何とか終えたが、ぎりぎりのところで出場権は逃してしまった。
その音楽フェスの出場権を獲得したのは、真冬の幼馴染である柊と玄純たちの組んでいるバンドだった。
音楽フェスでプロデビューの決まった柊たちのバンドには現在ギター役がおらず、上ノ山の演奏を聴いた柊が上ノ山をギターのサポートとして誘う。
柊とは全く馬が合わないが、上ノ山も柊たちの演奏に関心を寄せていたためその誘いに乗り、しばらく「ギヴン」と掛け持ちをすることにした。
そんな中、上ノ山たちのバンドにレコード会社からデビューをしないかと、話がくる。
上ノ山はこのデビューの話に乗りたいと考えており、真冬にも一緒にプロに挑戦したいと話をするが、真冬には返事を保留にされてしまう。
真冬のこの回答にショックを受ける上ノ山に、柊はある挑戦をしたいと上ノ山に持ちかけた。
何とその挑戦とは、柊たちの幼馴染で真冬の亡くなった元彼である由紀が作った曲を完成させることだった。
現在の真冬の彼氏である上ノ山は柊の挑戦に乗るのか、そしてバラバラになりつつある「ギヴン」は、どうなってしまうのか。
『ギヴン』6巻の感想
「ギヴン」柊と玄純の脇役キャラも魅力的
この巻は次はどうなってしまうのか、予想がつかないそれぞれの登場人物へのドキドキ感や心配を煽られる巻だな、と思いました。
またこの巻には、今まで脇役のような位置にいた真冬の幼馴染である柊と玄純の話がたくさん出てきました。
二人がなぜ由紀がいなくなった後もそのままバンドを続けているのか、などがわかります。
まず、柊は見た目はやんちゃそうですが、ものすごくピュアな性格でその上俺様な性格なので、真冬と上ノ山を合わせたようで格好良いけれども可愛いキャラクターだと思いました。
柊はバンドの時の姿がキラキラした姿で描かれていていて、とにかく格好良いです!
それに対して、玄純とのシーンでは玄純に甘えているシーンが犬や猫などのペットみたいに可愛いです。
このギャップが騒がしく盛り上げてくれる感じがするので、読んでいると楽しくなります。
この先もたくさん登場してほしいキャラクターです。
一方の玄純は今まで寡黙なキャラクターで何を考えているのかわからなかったのですが、この巻には本心が描かれていました。
本心を知ってから読むと、実はかなりキャラの濃い人物だったんだな、と気付かされました。
柊への想いを語るシーンは見た目からは想像できない熱さと切なさを感じてしまいました。
あまり目立たないキャラクターだと思いましたが、魅力的なキャラクターの一人です。柊たち二人の由紀への想いが分かるところは、少し寂しさを感じてしまいます。
由紀と真冬たち幼馴染の昔の話をもっと読みたくなってしまいました。
「ギヴン」上ノ山の姉の弥生に感情移入
またこの巻を読でいると、真冬たちのものとは違う雰囲気を持っているので、柊と由紀の作った曲がCDなどで聴きたくもなりました。
どのような曲なのか想像しながら読むのも楽しいですが、個人的には「ギヴン」はCDが出ているので、柊たちのものも続けて出してほしいと思ってしまいました。
また、この巻では上ノ山の姉の弥生の話もBLマンガでは珍しく女性なのですが一話まるまるメインで登場します。
今までも時々登場していた弥生から、男性を好きになった弟への考えが出るのですが、客観的な見方が新鮮でした。
それと同時に弟がいる自分にとっては、弥生は感情移入できてしまうキャラクターだなと思いました。
このように身近な人が「もしも……」というのがこの作品によくあるのも、感情を入れて読みやすいので、そこも魅力の一つでもあります。
さらにこの巻で上ノ山が柊たちのバンドにスケットとしてですが加わることや、秋彦が前巻でバイオリンを真剣にやり始めることで、「ギヴン」がどうなってしまうのかわからず、ずっとハラハラが止まりません。
前巻までにあった恋愛のハラハラとはまた違うので、さらに先の展開が読めなくなり、中毒のように読み返し予想をしてみたりしてしまいました。
この巻は今まで目立たなかった登場人物の新たな部分が多く出てくるので、他の巻とはまた違った読み応えがありました!
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*本文中の画像は「ギヴン」とは無関係です。
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